世界経済と仮想通貨動向 2018年10月12日付け

こんにちわ。

今日は、解説記事とかSEO意識した記事とかではないです。

執筆現在はG20真っ只中ですが、世界経済のざっくりとした動きと、仮想通貨がどう反応しているため、私の見解はこうだ。といった内容を示したいと思います(なんか仕事みたいだね)

現在の世界経済背景と仮想通貨

現在の世界情勢の「今日のトピックス」としては、ざっくりと言うと新興国からマネーが抜けていっている動きが加速しているということ、米国債の利回りの上昇を嫌気がしてダウが暴落したこと、新興国通貨安の一つの鍵を握るトルコ、そして一連の流れの中から見えた「仮想通貨の立ち位置」を見ていきたいと思っています。

新興国からのマネー流出

時はさかのぼります。

米国は以前、量的緩和を行っていましたが、2013年のバーナンキショックの時に、テーパリングを行うということを示唆しました。量的緩和とは市場に出回るお金を潤沢にする政策で、その資金が新興国への投資と言う形である程度の額はあったことは間違いありません。その縮小をきっかけに、米政策金利の段階的な引き上げと、米債権の利回りの上昇が起きてきました。

そして2018年、米雇用状況や賃金の上昇率などもそこそこの改善。米国経済が徐々に勢いを付けだしてきたのが明確になります。そもそもリスク度的には高めの新興国にマネーを置いておくよりも、米内で運用するメリットの方をとる投資家が激増。

結果として新興国からさらにマネーが抜けていくといった結果となっています。

この状況も後述しますが、問題点はあり今回のG20では議題にのぼっているわけですが、どういった声明がでるかはわかりません。また、今回は米中の貿易戦争が世界経済にもたらしてる影響についても議論される見通しです。

現状、新興国に関してはどの国も政策金利を引き上げるなどして対応していますが、過度な自国のみの力での引き上げなどはデフォルトの危険性も伴います。こういった新興国経済と、先進国経済が無関係かというとそうではありません。

新興国経済での混乱は市場自体に混乱を期すため、現在懸念されている問題としては新興国経済での問題が世界経済の成長の足を引っ張ることに発展するのではないかという懸念であり、その問題を早期に解決しておきたいというのが、現状だと思われます。

米債権利回りの上昇と株価下落

つい先日、ダウが一日で800ドルの下落を起こしました。このくらいの下落はたまにあります。今回は、米10年国債の利回りの上昇に対して嫌気した投資家がリスクオフで株を手仕舞いしたという意見が多いですし、実際にそうでしょう。しかし、私としては一旦の利益確定の動きが連鎖したのではないかくらいに思っています。

そもそもここしばらく、米株価は底堅く推移していて、このままの上り調子でいくよりも寧ろ一回大きな下落などを挟むという方が安心感がありました。

国債の利回りに関して株価との逆相関にあることが今までの反動で少し顕著にでたのかなといったイメージです。

そして、ドルの近況に関して言えば、17日のFOMC議事要旨も一つの材料と思っています。また、トランプ氏がFRBの利上げの現状に対して牽制を入れてきたことは記憶に新しいですが、現状の断続的な利上げが行われるとしてもなお、政権側との折り合いをどのように付けていくのかという「文言」に対しては、今後どういった場面においても興味深いところがあります。

1ドル120円を越えてくるような流れになった場合は、現段階ではトランプ氏の思惑からの批判的なコメントで、相場にうねりがありそうかなと思っています。FRBの人も大変だね。

新興国通貨の鍵を握る国の一つトルコ

本日12日、執筆してる時点でも発表があるかもしれませんが、日本時間12日の深夜、現在拘束されているアメリカ人牧師の解放に関して、合意的な密約があったとの一部報道がありました。現在、トルコ側の司法の発表待ちとなっています。

上記の報道によって、トルコリラの買い戻しが一旦起きた形となっています。トルコとアメリカの云々に関しては、こちらの記事:トルコリラの政策金利24%は美味しい数字なのか!?

に記載しているとして、少なくとも今回解放が現実的になり、アメリカがトルコに対しての経済制裁を解くようなことがあれば、市場は多少なりとも安心感が沸くことになるでしょうし、そもそもトルコリラの暴落から派生して売られていた新興国へのリスクオフが緩和されれば、ある意味で新興国通貨の鍵を握る国といって良いかもしれません。

仮想通貨の立ち位置

仮想通貨(暗号資産と呼びます)は株の暴落時や、国際的な問題時などに有事のビットコイン買いなどの用途に使われてきた背景はありました。キプロスの時なども値を底上げしましたね。暗号資産の一つの投資メリットとして本来は存在すべきである点(アイデンティティ)としては、有事の際にどの国の元にも金融機関にも属さない投資物である点があったのかなと思いますが、今回を見る限りは目立った反応はなく、むしろ同調して下げてしまった格好となっています。

これは、デジタルゴールド的な扱いを現段階では全く認識されていないものであると同時に、株以上のリスク資産として(当たり前だけど)認識されているという事実が今回露呈した格好となっています。

ここで、「他と連動するならわかりやすくて良い」という人もいるでしょうが、私の見解は違います。

暗号資産が今後投資家に受け入れられていく過程で重要なのは、他のメジャーな金融商品との逆相関を示す動きというアイデンティティを発揮し、金融商品としてリスクヘッジなどを含めたポートフォリオに組み入れられることだと考えています。

そのためには、こなして行かなければならない問題も多々ありますし、世界的な枠組みや規制状態もバラバラですが、今後の世界情勢化でどういった動きをするのかは、全体を見ながら要注目と考えています。

それでは、本日はこのあたりで。

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