FX口座を作って、まず初めに思うのが、
【どれくらいの資金を入れてトレードを開始するべきなのか?】ということです。
ここで入金額をしくじっていまうと、その後の追加入金などを行うはめになったりして、泥沼化すると思われます。(そこまではないかもしれませんが)
FXを始めるにあたっての口座資金量の決定方法
第一章で、
FX取引は「差金決済」取引で、そして証拠金取引であるということを解説しました。
今回の記事ではまず、オーソドックスな1万通貨取引をする場合に、
証拠金がどれくらい必要なのか。。。ということをお話しさせていただいて、
その後にどういった考え方で、資金を口座にどのくらいプールさせておくのか?
という点についてお話しさせてもらおうかなと思っています。
各通貨1万通貨に必要な証拠金の量(必要証拠金の計算方法)
まずは、必要証拠金の計算をしていきましょう。
証拠金の計算方法は、
必要証拠金
=通貨の現在レート×取引したい通貨量(例1万通貨)/25(レバレッジ)
となっており、例でドル円を上げると、
仮に、米ドルの3万通貨を取引するとき、
必要な証拠金額=
109.752×30000/25=131702円
となります。
記事執筆時点での、各メジャー通貨の必要証拠金について見てみましょう。
通貨 | 現在レート | 必要証拠金(1万通貨) | |
ドル・円 | 109.752 | 43901円 | |
ユーロ・円 | 124.735 | 49894円 | |
ポンド円 | 141.308 | 56523円 | |
豪ドル・円 | 78.665 | 31466円 | |
トルコリラ・円 | 20.557 | 8223円 |
のようになっています。
ドル円などのメジャー通貨であれば、1万通貨を取引する場合は、
最低、4万~5万は口座に入金していないといけないという計算になります。
1万通貨取引だと【1pips利益確定】でいくらの儲け!?
前回の2章で、
pipsのお話しはしていきましたが、
1万通貨のドル円を行った場合に、
1pipsの利益が出た場合の円換算での利益はどうなってくるのでしょうか?
1万通貨で1円(100pips)分の幅を抜いた場合に入ってくる利益は1万円です。
同様にその100分の1である1pipsを抜いた場合は100円の利益となります。
一週間に50pipsトレードで稼げれば5000円の利益。
そして、2.5万通貨などで取引すれば、5000円×2.5倍で12500円の利益となります。
このように、pipsが同じでもロットが違えば利益も大きくなりますし、
lotが同じなら獲得pipsが多ければ稼ぎも大きくなります。
FX口座の口座資金量の決定方法!
なぜわざわざ必要証拠金の算出方法、lotとpipsの利益関係の計算を先に記載してから口座資金量の決定方法に入ったかと言うと、
取引に関しては、複数の側面から投入する資金量を考えなくてはならないからです。
①リスク許容度
②取引によってリターンとして得たい額
③取引のスタイル
などがあります。
資金捻出の考え方に関しては、以前書いた仮想通貨の人向けですが、参考にしてもらえればと思うので、張っておきますね。
まずは、必要証拠金の考え方と自分が取引(トレード)を行っていく上でどれくらいのリターンが欲しいのかということを考えます。
この時、自分のやり方がスキャルピングのような短時間取引なのか、それともデイレベルなのか。。。はたまたスイングなのかによっても、口座資金として投入する金額は変わってくるでしょう。
その件に関しては、別途また記事にしたいと思います。
その上で、自分が今リスク投資であるFX口座にどれくらい捻出できるかをトータルで考えて決めていくのがベストかなと思います。
間違っても、現在貯蓄がゼロなのにFX取引を始める。なんてことは辞めてください。
そこまで詳細に決めなくても・・・と思うかもしれませんが、
トレードは遊びではないのと、いつ何があるかわからない世界ですので、初心者の皆さんが読んでくれていることを想定して書いている当記事では、それくらい口酸っぱく書いています。
FX口座の口座資金量の決定方法!まとめ!
FX口座への口座資金の入金までの流れの理想は、
①トレードスタイルが確立(決定)している
②取引によって得られるリターンの額の理想がおおよそある
(lotを決めていく)
③その後に必要証拠金額を計算して、トレードスタイルに沿っていて
④リスク許容できる金額なら
⑤そこで初めて入金
というのが、
様々な側面を考慮した最も最適な口座入金量の決定方法になるのではないかなと思います。
それでは、次回の5章でお会いしましょう。
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