FX取引を行う上で、取引のlot数はメンタルの面から考えても重要なファクターになり得ます。
例えば、無理に大きなlotでトレードを行うと、メンタル的に日ごろのトレードができずに、
損切もいつもより大きく置いてしまったりなどのマイナスの要素になり得ます。
FXとメンタルについての記事はこちら↓
今回の記事は、そういったロットを小さくコントロールできる、
1000通貨から取引ができる口座でFXトレードを行うメリットなどを記載したいと思います。
FXの1000通貨取引とは!?
過去、FXの最低取引ロットは国内のFX取引業者では、
最低取引量が1lot=1万通貨
のところが多かったです。
しかし、最近は1000通貨FX取引が行えるところも増えています。
さらには、100通貨やもっと小さい通貨量から取引できるところも中にはあります。
株だとミニ株なんかのイメージですね。
FXの1000通貨取引は簡単に言えば、1万通貨の10分の1からの取引が可能です。
もちらん、FXでの必要な証拠金の量も10分の1で済みます。
通常のFX取引(1万通貨の場合)の必要証拠金とpipsでの損益などのお話は
→FXにおける【必要証拠金】の計算方法や【獲得pips】からの利益の考え方と口座入金量の決定方法!(4章)
にて記載しています。
1000通貨FXを行う時に必要な証拠金は!?
10000通貨でのFX取引には、それなりの金額が必要だということは上記の記事からもわかったかと思います。
また、10000通貨から取引する場合はロットを上げようと思っても、
1万通貨から2万通貨に飛ぶ形になります。
それでは、1000通貨からFX取引を行う場合は必要証拠金はどれくらい必要なのでしょうか?
メジャー通貨ペアで見てみましょう。
通貨 | 現在レート | 必要証拠金 |
ドル・円 | 109.596 | 4384 |
ユーロ・円 | 124.735 | 4989 |
ポンド円 | 141.308 | 5652 |
豪ドル・円 | 78.665 | 3147 |
トルコリラ・円 | 20.557 | 822 |
このように、当たり前ですが10000万通貨から比べると、
単純に10分の1からの必要証拠金で済みます。
1000通貨から取引を開始する必要もなく、
1万通貨では少しlotが多いなと感じるなら、5000通貨や8000通貨から取引を始めて、徐々に1000通貨刻みでロットをあげていくことも可能になります。
この点が、1000通貨FXの最大の利点かなと思っています。
1000通貨からのFXでの1pipsあたりの利益(儲け)
1000通貨での取引なら、クロス円で1円動いた場合の利益は1000円になります。
そのため、
1pipsの利益=10円
となります。
pipsについては下記の記事で詳しく書いてます。
このように見ると、1000通貨のトレードは物足りないく感じるかもしれません。
しかし1000通貨単位のトレードでは、1000通貨刻みでlotを調整できるのが非常に利点です。
また、細かいlotで分散してポジションを持ちやすい(ナンピンなどがしやすい)のも利点と言えます。
(ただし、私自身はナンピン自体を推奨しているわけではありません)
1000通貨単位でFXトレードするメリット
いくつか1000通貨単位でFXトレードができる口座を利用していくメリットをご紹介していきます。
上述してもいますが、
1000通貨単位でlotの調整ができる
1000通貨でFXトレードするメリットの一番のポイントは1000通貨単位でlotの調整ができる点だと思っています。
例えば、再度の話になりますが、
通常の1万通貨が最低取引lotの口座だと、1万通貨のlotから取引を開始した場合、
次にlotを上げるときは2万通貨からの取引になります。
しかし、1000通貨単位で売買できるFXトレード口座でなら、
1万通貨からlotを上げるときは1万1000通貨で取引ができます(lotの小刻みな調整)。
もともと20万通貨取引してた人などは、次にlotをあげるときに1万通貨でも20分の1分だけlotをあげることになりますが、1万通貨から取引していた人だと通常の1万通貨の口座だとlotを上げるときに倍以上にしなくてはならいという点がデメリットになり得ます。
そして、初心者の人の多くは最初から大きいlot数でトレードを行わない方が良いというのが管理人の意見なので、必然的に通常の口座だと最初にlotを上げる時に大きなlot変動になります。
その点、1000通貨だとメンタル面などでも負担になりにくいと言ったところです。
1万通貨以下のポジションを複数に分散して打てる
例えば、通常のFX口座ならドル円1万通貨を109.60でロング。
という形で最低取引量が1万ですが、
1000通貨単位の場合は、
3000通貨を109.60でロング。
2000通貨を109.40でロング。
5000通貨を109.20でロング。
計 1万通貨というように細かくナンピンすることもできます。
これで、同じ1万通貨のポジションでも、
通常の口座なら、平均取得価格109.6
1000通貨口座なら、平均取得価格109.36
という様に、平均取得を下げることができます。(この場合は短期想定ですが)
むやみにナンピンするのはお勧めはしていませんが、
時期的な分散をしやすいという意味では非常に有用につかうことができます。
私も、トルコリラの1000通貨からのスワップポイント狙いの積み立て?
のようなことをしています。
1000通貨からなら気軽にFXトレードを始められる
上でも主要な通貨ペアの必要証拠金を記していますが、
5000円入金すれば、1000通貨からのFX取引が可能になってきます。
(ドル円の場合は執筆現在の最低必要証拠金4384円)
1万通貨からの取引だと50000円近い最低入金が必要なわけなので、
手軽さと言う意味では非常に重宝するのが1000通貨からFXトレードできる口座です。
FX取引を【1000通貨単位】で行うメリットについて・まとめ
これまで書いたFXを1000通貨単位で取引するメリットを簡単にまとめていきたいと思います。
- 1000通貨単位でlotの調整ができる
- 1万通貨以下のポジションを複数に分散して打てる
- 1000通貨からなら気軽にFXトレードを始められる
他にもあるかなとは思いますが、
今回はこの辺りでまとめたいと思います。
それでは、また他の記事でお会いしましょう!
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